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【2023年最新版】医師のためのおすすめの医師賠償責任保険(医賠責):比較と選び方

Brain

先生はどこの医賠責に入っているの?

いや、入っていないですね!

研修医
Brain

え?…

医師としての職務においては、患者さんへの医療事故が起こるリスクが常に存在します

医療技術が未熟な研修は特にリスクが高いです。

そのようなリスクをカバーするために、医師賠償責任保険(医賠責)の加入が重要となります。しかし、多くの保険会社が様々なプランを提供しており、どの保険を選べば良いのか迷う方も多いでしょう。

本記事では、医師賠償責任保険の選び方とおすすめの保険を紹介します。

ちなみにBrainは研修医時代に徹底的にリサーチを行い、民間医局の医賠責(Cタイプ:2億円プラン)に加入しています。特別なこだわりがない限りこれ一択でよいでしょう!

医師賠償責任保険とは?

医師賠償責任保険(以下:医賠責)は、医師が医療行為中に患者に対して生じた損害に対する賠償責任を補償する保険です。

医療事故により研修医に対して損害賠償が発生した実例を紹介します。

研修医の診断ミスによる事例:ある研修医が、患者の頭痛を単なる片頭痛と診断し、適切な検査を行わなかった結果、患者は脳腫瘍の進行により後遺症を残す事態となりました。この事例では、研修医は診断ミスにより患者に対して約5000万円の損害賠償を命じられました。

手術中のミスによる事例:ある研修医が手術中に誤って患者の大動脈を傷つけ、その結果患者が死亡するという事故が発生しました。この事例では、研修医は手術ミスにより患者の遺族に対して約1億円の損害賠償を命じられました。

これらの事例から、医賠責の重要性がわかります。

未熟な研修医がしたことだから許されるということは決してあり得ませんし、いざ医療事故が起こったときに、上級医がかばってくれるなんて美談は聞いたことがありません。

医賠責の選び方

医賠責を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

  1. 補償内容:保険の補償内容は、保険会社やプランによって異なります。具体的には、補償金額、補償対象となる事故の範囲、自己負担額などが重要なポイントとなります。
  2. 保険料:保険料は、保険の補償内容や加入者の年齢、勤務形態などによって変動します。自身の経済状況に合った保険料のプランを選びましょう。
  3. サービス:保険会社が提供するサービスも重要な選択基準となります。例えば、医療事故が起こった際の法的サポートや、医療事故防止のための研修などが提供されているかどうかを確認しましょう。

おすすめの医賠責

以下に、特におすすめの保険を紹介します。

民間医局の医師賠償責任保険 ←おすすめ!!

民間医局の医師賠償責任保険は、2万6000人以上の医師が加入している保険で、評判も非常に良いです。

多様なプランの選択肢:民間医局の医師賠償責任保険は、4種類のプランが用意されており、医師一人ひとりのライフスタイルやリスク許容度に合わせて、最適な保険プランを選ぶことが可能です。

保険プラン支払限度額 / 1事故につき(保険期間中)年間保険料
Aタイプ5千万円(1.5億円)32,310円
Bタイプ1億円(3億円)41,660円
Cタイプ2億円(6億円)47,710円
Dタイプ3億円(9億円)53,360円

Brainは研修医時代からCタイプに加入しています!

補償内容が充実:日本国内であれば勤務先を問わず補償。非常勤先やアルバイト先での勤務も補償の対象となります。免責金額0円で、損害賠償額が少額の場合も補償されます。訴訟費用等も補償され、オンライン診療、産業医業務も補償の対象となります。

年齢による区別がない: この保険は年齢による区別がないため、研修医から年配の医師まで全て同じ保険料となります。これにより、年齢による保険料の負担を気にすることなく、必要な保障を得ることができます。

③業界最安の保険料: 一般的な勤務医(常勤・非常勤ともに)は2億円までの保障がおすすめです。2億円プランなら民間医局が圧倒的に業界最安です。

医師向けの総合サービス: 民間医局は、医師向けの総合サービスを提供しており、安く医学書が購入できたり、豊富なアルバイトの案件を抱えています。

お手続きはWebから簡単:お申し込みはWebで完結し、加入者証は保険始期日からマイページでご確認いただけます。

日本医師会の医賠責

日本医師会の医賠責は、医師会員向けの保険で、医師会の活動を通じて医療事故防止の取り組みを行っています。また、医療事故が起こった際の法的サポートも充実しています。

以下に、日本医師会の医師賠償責任保険の保険料を年齢別にまとめた表を作成しました。

補償限度額は1事故あたり最大1億円、年間3億円です。

年齢勤務医の年間保険料研修医の年間保険料
30歳以下11,000円11,000円
31~40歳22,000円22,000円
41~50歳33,000円33,000円
51~60歳44,000円44,000円
61歳以上55,000円55,000円

保険料は日本医師会の会費の中から自動的に支払われます。保険料の一部を医師会が補助しており、年度によって保険料は大きく変動するので、新年度は医師会のお知らせやHPで確認することをお勧めします。

また、近年は限度額である1億円を超える賠償事例も増えてきたため、使用者責任や高額の賠償事例にも対応できるように「特約保険」が設けられました。特約保険は任意加入となっており、補償限度額は日医医賠責保険と合算して1事故あたり3億円、保険期間中に合計9億円となっています。

なお、日医医賠責保険は、免責金額が100万円となっています。すなわち、損害賠償金が100万を超える場合に、その超えた部分についてだけ保険金が支払われます(100万円までは自己負担)。

2023年度から、卒後5年間は保険加入者の日本医師会の会費が無料になるという新制度がスタートしますので、補償金額が1億円で十分な研修医の方は有力候補とはなりますが、万一を考えるとあまりおすすめはしません…

各種学会の医師賠償責任保険

各種学会の医師賠償責任保険は、特定の学会員のみが加入可能な保険です。例えば、日本外科学会や循環器内科学会などが保険を提供しており、学会活動を通じて最新の医療知識を得ることができます。

まとめ

医師賠償責任保険は、医師としての職務を安心して行うために必要な保険です。保険の選び方は、補償内容、保険料、サービスの3つの観点から考えると良いでしょう。

民間医局の医賠責は他社より優れていると言えます。医師としての職務を安心して行うために、適切な保険を選ぶことは非常に重要です。自身の状況に合った保険を選び、安心して医師としての職務に専念しましょう。

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